問題集は、タテ・ヨコ・ナナメに使う

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問題集を順番通りにやっていく学習は、学習という点では意味があるけど、それだけで、試験点数が取れるようにはならないんだよね。

 

というのも普通の問題集は、同種の問題ばかり並んでいるわけだ。

 

植木算なら植木算ばかり、流水算なら流水算ばかりってかんじだ。

 

しかも 例題 → 練習問題 → 応用問題 って言う風に、易しいモノから徐々に難しくなるように並べてある。

 

だから、たとえ問題集をやっていたときに問題が解けたとしても、それはヒントや勢いで解けただけかも知れないよね。

 

だって、同じことばかり続けてやっているわけだから。

 

でも模試や入試の場合は、そうじゃないんだね。

 

いきなり練習問題や応用問題レベルの問題が、ドンと1コだけ出題されるわけだ

 

ヒントもないし、助走もない。

 

こういう状態で、問題を解かねばならない。

 


ランダム・アクセス・トレーニングが必要

となると、試験で確実に点数を取るには、同じような状態にセットされた問題を解く練習をしておかなければ、全く意味がない。

 

いくら一生懸命に勉強していたとしても、タテの学習だけだと、よほど記憶力の良い一部の子供しか、良い成績を上げられないだろう。

 

さっきも言ったとおり、『使わない情報は、脳からドンドン削除される』わけだから。

 

だから成績を上げようとか、点数が乱高下するのをなんとかしたいと思ったら、日頃からシャッフル問題を解かせるのが、一番効果的だ。

 

なぜなら、試験と同様の形式でやるわけだから。

 

もちろん、やるのは難しい問題でなくていい。

 

たとえ難関校を受けようと言う場合でも、例題レベルの一行問題で良い。

 

なぜかというとこれは、『解き方を思い出すためのトレーニング』だから。

 

つるかめ算ならつるかめ算。

 

流水算なら流水算。

 

濃度や速度の問題、数列の問題。

 

線分図を使う問題、面積図を使う問題…、こういう問題は、こういう考え方、こういう解き方をすればいい! …というのを、すばやく頭の中から引っ張り出すためのトレーニングだ。

 

多くの記録から欲しい情報をすぐに取り出せることを、ランダム・アクセスって言うんだけど、このトレーニングはいわば、そのためのトレーニング。

 

ランダム・アクセス・トレーニングだね。

 

だから、本当に基本的な考え方だけ問う問題で十分だし、たとえ例題レベルの問題でも、いろんな問題を一題ずつ解くという練習を積めば、だんだん応用も利くようになってくるから、相乗効果も期待できる。

 

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