中学受験のフェイズ分け
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中学受験のフェイズというのは、こういう風になる。
フェイズ内容 | 目的 | |
フェイズ1 | 学校や塾などで基本的なことを教わるフェイズ | 知識の導入 |
フェイズ2 | 勉強に必要な『基礎学力』を構築するフェイズ | 受験勉強円滑化 |
フェイズ3 | 基礎点を確実に稼ぐ学力を構築するフェイズ | 必答問題完答 |
フェイズ4 | 発展問題を解く学力を構築するフェイズ | 応用問題 |
フェイズ5 | テストで点数が取れる力を構築するフェイズ | 過去問 |
フェイズ6 | 試験直前の準備フェイズ | 総復習と体調管理 |
前半の1から3までのフェイズは基礎学力を養うフェイズ。
そして後半の4から6のフェイズは、本番の入試に合わせた対策をするフェイズになる。
フェイズ分けが必要なわけ
なぜ受験勉強を、こういう風にフェイズに分けて考えるかというと、フェイズによって、やることや必要なことが違うからなんだ。
「基礎がないのに、実践練習してもダメって事だっけ?」そうだね。
ミキちゃんの大学受験の時は、まず、問題集の問題を解く前に、基礎的な学力作りをみっちりやったね。
ミキちゃんは、英語の問題を1ページやるのに辞書を10回も20回もひく有様だった。
だから問題集で勉強しても全くはかどらなかったし、学力も全然上がらなかったワケだ。
受験勉強というと受験用の問題集をやればいいって思いがちだ。
だけどその前に、受験用の問題集を解くための基礎学力ができてないとダメなんだ。
それをまず最低限、身につけないといけないわけだね。
目指す学校に合格するには、入試でまず必答問題を確実に解いていかないといけない。
そして残りの問題のうち解ける問題を少しでも多く解いて、合格点を作らないといけない。
だけどそもそも読み書きができないのに漢字の問題で点数を取ることはできないし、計算が満足にできないのに、文章題を解くのは無理だ。
だから、
- まず知識に触れて(フェイズ1)
- 覚えるべき基本事項を覚えたり、計算練習を十分して(フェイズ2)
- 必答問題を確実に点数にする(フェイズ3)
- さらに点数を重ねる(フェイズ4)
受験に臨むのであれば、今、子供がどのフェイズにいて何をすべきか、それを常に意識して指導しないといけない。
ただやみくもに、たくさん問題を解かせたり、ガミガミ言って覚えられもしないことをたくさん覚えさせようとしてもムダだ。
そんなことをしたら、子供に<勉強=嫌なもの>という条件反射を作ってしまうからかえって逆効果だ。
それよりもまず、子供にさせるべき最小限のことが何かを知り、それだけを達成させることに集中しよう。
ローマは一日にして為らずだ。