漢字の読み書き用の問題集は?
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漢字の読み書き練習には、8ミリ方眼ノートを使うといい。
たて2行で1文字を書いて、1行空けるくらいがちょうどいい。
この1行には、読みを書いても良いし、意味を書いても良い。
で、問題は何の問題集を使えばいいかという事だ。
世の中には山ほど漢字ドリルはあるから、その中から何を選べばよいか?現時点では、カリスマ現代文講師と呼ばれる出口汪(でぐち・ひろし)さんの「論理システム」シリーズの「漢字・言葉のきまりトレーニング」がいい。
こういう問題集は、残念ながら今のところ他にはない。
意味がわからない熟語を覚えさせるのは、不可能に近い。
読めない漢字は覚えられないし、意味がわからない言葉も覚えられない。
たとえばのーまく・さんまんだ・ばざらだん・せんだ・まかろしゃだ・そわたや・うんたらたかんまんというような意味不明のフレーズは、そうそう覚えられるモノではない。
理由は簡単で、意味がわからないとイメージができないから。
ちなみにこれは十三佛真言というマントラの一つで、インドの神様の何人かの名前なんだそうだが、意味がわかってもなかなか覚えられるモノではない。
わたしも覚えるのに1週間くらいはかかったし。
漢字実戦力トレーニング中学受験は難しい
出口汪さんの「漢字・言葉のきまりトレーニング」は、全部の熟語に言葉の意味が書いてあるという現時点では数少ない問題集だ。
だから勉強の効率を考えると、これが一番良いといえる。
もちろんわからない言葉は、辞書や図鑑で調べるという事が大事だが、漢字の読み書き練習の場合は、なかなかそうゆっくりもしていられない。
なので熟語の意味が全部載っている問題集というのは助かる。
中学受験をするのであれば、5~6年生でもこの問題集の4年生版から始めるべきだろう。
この問題集は漢字検定にも準拠しているので、漢検受験しながらステップアップしていっても良い。
国語の成績が芳しくない子供の場合、案外低学年で習う言葉の意味がわからなかったりするので、時間はかかるが低学年版からスタートしてほしい。
ただし中学受験版は、かなり難しいので注意が必要だ。
6年生版でも実は、小学生用の国語辞典に意味が載っていないような熟語がたくさんある。
なので、元々レベルは高い問題集なのだが、中学受験版はさらに抽象度が高くなっている。
中学受験だからと言って、いきなりこれに当たるのは無理。
国語が相当できる子供以外は、6年生版がスラスラできるようになってから挑戦させないと、全くと言ってできないだろう。