絵日記が好きな子供は、よくできる。
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それからフェイズ1でもう一つオススメするのは、絵日記だね。
「絵日記?」うん、絵日記だ。
小学生が、夏休みに描いたりするあれだね。
週に1回は絵日記を描かせよう。
土曜日や日曜日にどこかへ出かけたら、何か書くことはあるはずだ。
だから日曜日の夕方は、前の週にあったことを絵日記で書く時間にすればいい。
なぜセンセーがこんなことを言うかというと、最近、絵や図を描くのが苦手な子供が多すぎるからだ。
これはもう、絵や図を描く練習が足りないとしか、言いようがない。
図を描く力は絵日記から。
絵や図というのは、問題を解く際にも役に立つし、また説明にも役に立つ。
交通標識は、どこの国に行っても絵や図で表しているし、一瞬で分かる。
大学入試の数学でも、絵や図を描かないと解けない問題は多いし、また説明もグラフを描いて『グラフより』としないと、説明できないことも多い。
絵や図というのは、簡単なモノでも言葉より多くの情報を表現できるし、また見通しを良くするという特性があるわけだ。
だから比較的簡単な問題でも、絵や図にしてみるというのは、非常に大事な作業なんだ。
ところが、絵を描けば一発でわかるような問題でも、肝心の絵や図が描けない。
池を描いたり船を描いたり、そういう簡単なことも、すぐにできない子供が多い。
以前、試験に合格しないと入れないようなハイレベルな進学塾に通っている子供さんが、『成績が伸び悩んでいるので何とかしたい…』と相談に来られて見てみたら、やっぱり絵が描けずに、いきなり抽象的な図を描こうとしていた。
京大卒(理系)のセンセーが、問題を解くのに絵や図を描いて考えているというのに、小学生の子供が絵も図も描かずに、頭の中で抽象的に解こうとしている。
そらあんた、無茶ですがな。
線分図や面積図のような抽象的な図っていうのは、具体的なイメージができてないと、使えまへん。
具象から抽象ですがな。
思わず関西弁が出たよ。
図で表現する力は、勝手に備わらない
たとえば流水算を、いきなり線分図で解こうとすると、複雑な問題だと水の流れがどっち向きになるか、途中でわからなくなる。
だけど、山と川と船を、勾配(こうばい)を付けて絵にして描けば、間違いようがない。
上から下に流れるのは直感的で、当たり前だからね。
食塩水の問題でも、いきなり面積図で解こうとしても、抽象的すぎて解けない。
だけど、ビーカーの絵を描いて、濃さと全体量と塩の量を書き入れて問題を図にすれば、見通しが良くなって簡単だ。
これは先生の同僚だった東工大卒の先生もやってたから、できる人なら絶対やってる方法だ。
説明力を養おう
ところが小学生というのは、どういうわけか、頭の中でできることの方が上等だと勘違いしている。
筆算より暗算の方が頭が良いとか、絵日記が描けるより作文が書ける方が賢いとか。
でも、全然逆だ。
絵を描いて、図を描いて、式を書いて解かないと、難しい問題は解けないんだ。
そしてこれは国語のような科目でも、実はそうなんだ。
おかげでセンセーなんかいつも、『絵を描け!図を描け!式を書け!』っていつも口を酸っぱくして言わないといけない羽目になってる。
小学校では、一体どういう教育をしてるんだろう?子供には、とにかくたくさん絵日記を描かせよう。
ノートには、絵や図を描くように教えよう。
そして絵や図で理解したり、他人に説明させるクセをつけさせよう。
【受験勉強の極意】 絵日記を描かせよう! 絵や図で説明させよう!