できない子供が、できない理由

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成績伸びない子供っていうのは、基本の輪っかができていない。

 

解く問題を選ぶ → 解き方を考える → 解く → 正しいか確認する → 次に進むという一連の作業が、ちゃんとできていないんだね。

 

問題を解いたら解きっぱなしで、合ってるかどうか、まず考えない。

 

確認作業や検算というのは、作業量が増えるし時間がかかって面倒くさいしね。

 

だけどこれこそが、基本の輪っかそのものなんだ。

 


基本の輪っかとは、PDCAサイクル

ミキちゃんはまだ大学生だから聞いたことないかも知れないけど、これはPDCAサイクルとかプラン・ドゥ・シーていうものと同じだ。

 

「PDCA?」PDCAは、Plan (計画)→ Do (実施・実行)→ Check(点検・評価)→ Act(処置・改善)という頭文字を取ったものだ。

 

これは主に工業などで使われる手法だ。

 

そしてより一般に知られているのは、プラン・ドゥ・シー(Plan Do See)といって、計画を立てて(Plan)、実行してみて(Do)、結果を評価する(See)っていうサイクルだ。

 

これは、問題解決や改善のための標準的なやりかたで、ビジネスや工業の世界では、基本中の基本だね。

 

また、『いかにして問題を解くか』(ポリア著)という有名な数学の本にも似たのが載っていて、数学の問題を解く基本でもあるんだ。

 

だからこれがちゃんとできていないと、成績を伸ばすことは難しい。

 

というのもテストというのは、確実に点数を積み上げていくしかないし、そのためには、検算などの確認作業は必ず必要だからね。

 

満点は、90点の3倍えらい!

しかし伸びない子供は、この確認作業ができないし、必要だとも思っていない。

 

点数を確実に積み上げるためのインセンティブも、ない。

 

「センセー、じゃあそれって、どうやって身につけさせたらいいわけ?」うん、そうだね。

 

方策は2つある。

 

まずは高学年向けだけど、必答問題について、しっかり説明するってことだね。

 

これは中学生や高校生、あるいは6年生くらいだと、効果があるかもしれない。

 

さっきも話したけど、入試では、必ず点数を取らないといけない問題というのがあるんだね。

 

俗に『必答(ひっとう)問題』なんていう。

 

国語なら漢字の読み書きとか、文章中から抜き出す問題や記号で答える問題。

 

算数なら、大問1と2の最初の10コくらいの問題(計算問題一行文章題)。

 

それからそのあとの各問題の(1)の問題。

 

入試というのは、これらを全部正解すれば、それだけで5~60点は取れるようになっている。

 

たいていの学校は6割くらいの点数を取れば合格できるから、『だからここだけは、絶対全問正解にしよう!合格大作戦だ!』 って言って教えるんだ。

 

ここだけでいい、と言えば、子供はその方が楽だから、それに従ってくれるだろう。

 

ただしこれでできるようになるほど、子供は甘くないっていうのも現実だ。

 

だからもう一つの策としては、全問正解に対して、特別なインセンティブを与えることだ。

 

インセンティブというのは、簡単に言うと、「ごほうび」だね。

 

具体的には、毎日の小テストが全問正解だったり、学校のテストで100点取ってきたら、満点ポイントとか、何らかの満点賞を必ずあげればいい。

 

99点と100点では全然違うというシグナルを親が出せば、子供に一問も間違えないように答案を見直すインセンティブを与えることができるはず。

 

そうやって、子供に必答問題を全問正解できるような学力を付けさせることができたら、フェイズ3の目標は達成だ。

 

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