やる気を出させるには、ポイント制で、ごほうびをあげる。
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「センセー、やる気を持続させるには、『ごほうび』と『ほめること』が大事なのはわかったけど、具体的にはどうすればいいわけ?」うん、そうだね。
具体的に何をやればいいかというと、フェイズ2と3でやる家での小テスト、これを使って<ごほうびポイント>をあげればいい。
計算問題や書き取り問題で、まず正答数と同じだけポイントを付ける。
5問正解したら5ポイントで、8問正解したら8ポイントってことだ。
計算が満点だったら、10ポイント追加。
書き取りが満点だったら、さらに10ポイント追加だ。
そして200ポイント毎に、何かご褒美、1000ポイント毎に、欲しがっていた本…などという風に、決めておく。
それからさらに学校や塾のテストの結果も、ポイントにする。
満点だったら100ポイント、90点以上だったら50ポイント、70点以上だったら20ポイント…などといった風に、満点に近いほどポイントが大幅に増える設定にするのがコツだね。
あとは漢字検定や文章検定、数学検定、などといった検定合格を目指すのもいいね。
これもポイントに入れればいい。
ごほうびポイントは、絶対にお金にリンクさせない!
ポイントの管理には、ポイントカードか表を使えばいい。
薬局などでハンコを押すタイプのポイントカードがあるが、ああ言うモノを作ってもいい。
ただ、1つ注意しなくてはならないのは、ポイントはお金には換えないこと。
1ポイント1円というふうに、お金に直接換算できるようなやり方をすると、お金にならないなら勉強する気が起こらない…というふうなクセがついてしまうことがある。
『子供の成績を決める親の習慣』(今村暁/PHP)という本には、成績が上がったらお小遣いをもらえるというやり方で親に勉強させられた子供が、「お金にならないと勉強する気が起こらなくなった」という失敗例が載っている。
センセーも、何か報酬がなければ、勉強しないという子供を何人か見てきたから、これは本当に、要注意。
ごほうびは、200ポイントで100円~200円くらいのモノ1コ、とか、1000ポイントで、本1冊などくらいがいいだろうね。
くれぐれも、成績とお小遣いは連動させないこと。
それから高価なものと交換しないこと。
勉強を、おこづかい稼ぎの道具にしてはいけない。
ごほうびポイントは、子供とのコミュニケーションの材料だと理解して、本当にちょっとしたものにするように、気を付けよう。
楽しいものなら、それでいいんだから。