やる気は、精神力ではなく脳内物質

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こうやって、家庭で小テストをさせるというのは、学力の基礎作りには欠かせない。

 

小学校低学年なら5分でもいいし、高学年でも10分でいい。

 

とにかく毎日、当たり前のように、やらせることだ。

 

そして子供のやる気を長続きさせるためには、毎日の小テストで<ごほうびポイント>をあげたり、成績が良かったらほめる必要がある。

 

これは、とても重要なことだ。

 

というのも、『やる気』っていうのは、自分でどうこうできるようなものじゃないからね。

 

なにしろ『やる気』って言うのは物質で、自分の意志ではコントロールできないし。

 

「ええっ、『やる気』って物質なの?!」もちろん、やる気自体は物質じゃない。

 

ただ、やる気って言うのは、脳内物質によって引き起こされるモノなんだ。

 

脳内物質であるドーパミンとノルアドレナリンという物質が『やる気物質』と呼ばれるが、この『やる気物質』が出ると、やる気が起こる。

 

慢性疲労症候群など、日常的にやる気が起こらない症状の人は、このドーパミンとノルアドレナリンの産出レベルが低いってことがわかっている。

 

だからこの物質が少なかったり、消費されてなくなると、人間はやる気が出なくなるらしい。

 


やる気が出る条件とは?

「ふ~ん、やる気物質ねえ…。

 

」実をいうと人間というのはみんな、この『やる気物質』を使って生きているんだね。

 

なぜこういう仕組みになっているかというと、安全のためだそうだ。

 

というのも人間は、何かあったときに自分の生命を守らなければならないから、そのために体内のエネルギーや物質を、いざというときのために残しておかないといけない。

 

何でもかんでも気前よく『やる気』を出してエネルギーを使ってしまうと、いざというときに使うエネルギーが、足りなくなっちゃうかも知れないからね。

 

そのために、脳はやる気を出すかどうかを常に判断して、体内のエネルギーや資源を節約しているというわけだ。

 

だから『やる気を出せ』と言われても、『やる気を出そう』と思っても、やる気は出ない

 

だってそれを判断するのは、本人の意志ではなくて脳だから。

 

意志と脳では、脳の方が上だから、脳が『そんなことには、エネルギーは使わせない』って判断したら、やる気は起こらないんだね。

 

子供にやる気を出させるには、見返りがないといけない。

「うぇ~。

 

やる気って言うのは、自分で出そうと思っても出ないものだったんだ。

 

じゃあセンセー、どうすればいいわけ?」やる気を出すには、外的要因、つまり周囲の条件が、重要だ。

 

だから、『ごほうび』と『ほめる』って言うのが、重要になるんだね。

 

子供にとってこれは、外的要因だから。

 

『一瞬で「やる気」が出る脳のつくり方』という本によると、脳がやる気を出してくれる条件には4つあって、それは

  1. 今がんばれば、近い将来に実感できる見返りがある場合(報酬性)
  2. やらないと、ばくぜんとした不安がある場合。

     

    (不安)

  3. 今がんばらないと、危険が迫っている場合(緊急性)
  4. やることによって、ほめられる場合(社会的賞賛)
…ってことだ。

 

つまり、

  • やればすぐに<ごほうび>がある
  • やらないと不安
  • やらないと危険
  • やるとほめられる
ってことだね。

 

しかし子供の場合は、親に守られているから、2と3はあまり強い要因にはなりにくい。

 

だから、ごほうびをあげたり、成績が良かったら、ほめるって言うことが大事になってくるんだ。

 

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